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【週末散歩】高輪ゲートウェイ周辺で探す未来と歴史の交差点|おすすめコース5選

都市の画一的な風景に、創造性が鈍ってしまうと感じることはありませんか。

高輪ゲートウェイ周辺は、未来都市のすぐ隣に江戸の面影が息づく、他に類を見ない街です。

この記事では、2025年にまちびらきを迎える再開発エリアから、赤穂四十七士が眠る泉岳寺へと続く歴史的な坂道まで、建築デザイナーの視点で楽しめる5つのおすすめ散歩コースを詳しく解説します。

私も建築が好きでこの街を歩きましたが、ガラス張りのビルの足元に古い石畳が続く風景には、本当に心を揺さぶられました。

この記事を参考に、あなただけの「時の交差点」を見つける散歩を楽しんでくださいね。

目次

高輪ゲートウェイ周辺の魅力、未来都市と江戸の面影の共存

高輪ゲートウェイ周辺を歩く楽しみは、新旧の風景が織りなす圧倒的なコントラストにあります。

このエリア最大の魅力は、2025年に本格始動する未来都市のすぐ隣に、江戸の面影が色濃く残っていることです。

国際的なビジネス拠点の誕生を見届けながら、歴史の重みを感じる静かな寺社を訪ねられます。

この二つの顔を持つ街を歩くことで、東京という都市が持つ時間的な奥行きを肌で感じられます。

再開発が進む未来の玄関口、高輪ゲートウェイシティ

「高輪ゲートウェイシティ」とは、JR東日本が進める品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)の中核をなす、約9.5ヘクタールの広大なまちのことです。

2025年3月に予定されているまちびらきに向けて建設が進んでおり、東京の新しい玄関口としての期待が高まっています。

このエリアには、オフィス、商業施設、ホテル、コンベンション施設などから構成される4つの複合棟が建設されます。

特に約160店舗が入る商業施設や緑豊かな広場は、週末の散歩に新たな彩りを加えてくれる存在となるでしょう。

未来の東京を象徴するこの場所は、訪れるたびに新しい発見があるダイナミックなエリアです。

忠臣蔵の舞台として知られる静寂な泉岳寺

再開発エリアから歩いてすぐの場所にある「泉岳寺」は、赤穂四十七士の墓所があることで知られる曹洞宗の寺院です。

徳川家康によって1612年に創建され、多くの歴史ファンが訪れる場所として親しまれています。

毎年12月14日に行われる義士祭は、今もなお江戸の文化を伝える風物詩です。

境内には事件にまつわる貴重な品々を展示する記念館もあります。

近代的なビル群に囲まれながらも、一歩足を踏み入れると都会の喧騒を忘れさせる静かな時間が流れています。

ガラス張りのビルと石畳が織りなす新旧のコントラスト

高輪ゲートウェイシティのガラス張りのビル群と、泉岳寺へと続く石畳の坂道が同じ視界に収まる風景こそ、この街の真骨頂といえます。

過去と未来が隣り合わせに存在する、他に類を見ない景観が広がっています。

例えば、泉岳寺門前の桂坂や伊皿子坂の上からは、再開発エリアのクレーン群と古くからの寺社が並ぶ街並みを同時に見渡せます

このダイナミックな眺めは、都市がどのように時間を重ねてきたのかを物語っているようです。

過去から未来へと続く時間の流れを体感できるこのコントラストは、建築やデザインに携わる人にとって、新たなインスピレーションの源となる景色です。

未来と歴史の交差点を巡るおすすめ散歩コース5選

高輪ゲートウェイ駅周辺の散策は、単に歩くだけでなく、都市の過去と未来を同時に体感できる知的な冒険です。

ここでは、建築デザイナーであるあなたの好奇心や創作意欲を刺激する、テーマの異なる5つの散歩コースを紹介します。

それぞれのコースが持つ独自の視点を通じて、この街の多層的な魅力を発見できるでしょう。

どのコースを選んでも、日々の業務で磨かれたあなたの感性を刺激する発見が待っています。

さあ、カメラと好奇心を手に、未来と歴史が交差する街へ出かけましょう。

① 隈研吾氏設計の駅舎から始める近代建築探訪コース

このコースは、新しい東京の玄関口である高輪ゲートウェイ駅そのものから始まります。

駅舎は、世界的な建築家・隈研吾氏が設計を手がけたことで知られています。

駅の象徴である大屋根は、日本の折り紙をモチーフにしており、障子を思わせる膜構造の天井からは柔らかな自然光が構内に降り注ぎます。

約4,000㎡にも及ぶこの膜屋根は、最新の技術でありながら、和の温かみを感じさせる空間を創出しています。

まずはこの駅舎のディテールをじっくりと観察し、未来の建築が目指す姿を感じ取ってみてください。

駅舎と建設中の未来都市の姿は、これからの東京がどのように進化していくのかを体感させてくれます。

建築デザインの最前線に触れることができる、刺激的な散歩になるでしょう。

② 江戸の坂道を辿る泉岳寺と伊皿子坂の歴史散策コース

近代的な駅周辺から少し歩を進めると、空気が一変し、江戸の歴史が色濃く残るエリアに入ります。

このコースのハイライトは、赤穂四十七士の墓所として名高い泉岳寺です。

都会の喧騒の中にありながら、境内は静寂に包まれています。

元禄15年(1702年)に起きた赤穂事件の舞台となったこの場所は、400年近い時を経てもなお、多くの人々の心を惹きつけます。

泉岳寺から続く伊皿子坂(いさらござか)や桂坂(かつらざか)を歩けば、江戸時代の人々も同じ道を往来したであろう情景が目に浮かびます。

足元の石畳や坂道のカーブ一つひとつに、長い年月が刻まれています。

歴史の重みを感じながら、ゆっくりと思索にふける時間を楽しんでください。

③ 再開発エリアと古い寺社を巡る新旧対比コース

高輪ゲートウェイ周辺の最もユニークな魅力は、新旧の風景が織りなす圧倒的なコントラストにあります。

このコースでは、その対比を最もドラマチックに感じられる場所を巡ります。

例えば、伊皿子坂の上からは、歴史ある寺社の瓦屋根の向こうに、高輪ゲートウェイシティの建設クレーン群がそびえ立つ光景を望めます。

視界の中に数百年という時間の隔たりが存在するこの風景は、都市が絶えず生まれ変わり続けるダイナミズムを象徴しています。

古いものと新しいものがせめぎ合い、共存する姿は、あなたのデザインワークにも新たな視点を与えてくれるはずです。

都市の過去と未来が交差する瞬間を切り取るこの散歩は、まるでタイムトラベルをしているかのような不思議な感覚を味わえるでしょう。

④ 運河沿いの景色も楽しむ品川方面へのんびり散歩コース

歴史や建築を巡る散策から少し気分を変えたいなら、品川方面へ足を延ばし、開放的な水辺の景色を楽しむコースがおすすめです。

高輪ゲートウェイ駅から品川駅方面へ向かうと、高浜運河沿いの心地よい遊歩道が続いています。

特に、オフィスビル「品川シーズンテラス」の前に広がる約3.5ヘクタールの広大な緑地は、都会のオアシスそのものです。

芝生に座って運河を眺めたり、併設されたカフェで休憩したりと、思い思いの時間を過ごせます。

水辺のブルワリーレストラン「T.Y.HARBOR」でのランチも、このコースならではの楽しみ方です。

未来的な都市景観と歴史散策の合間に、こうした自然豊かな場所で一息つくことで、より深く街の魅力を感じられます。

⑤ カメラ片手に歩くフォトジェニックな風景発見コース

建築デザイナーであるあなたにとって、この街はインスピレーションの宝庫です。

このコースは、決まったルートではなく、あなた自身の視点で風景を切り取ることを目的としています。

高輪ゲートウェイ駅の膜屋根が作り出す光と影のパターン、泉岳寺の山門越しに見える近代ビル、伊皿子坂の緩やかなカーブが描く美しいラインなど、被写体には事欠きません。

特に、異なる時代に建てられた建築物が一つのフレームに収まる瞬間は、この場所でしか撮影できない貴重な一枚になります。

カメラを構えてファインダーを覗けば、普段は見過ごしてしまうような街のディテールに気づくでしょう。

あなただけの視点で街を切り取ることで、高輪ゲートウェイという場所の物語を再発見する。

そんな創造的な散歩を楽しんでみてください。

散策の合間に立ち寄りたいランチ・カフェスポット

未来と歴史が交差する街の散策は、どこで休憩し食事をするかも大切な要素になります。

高輪ゲートウェイ周辺には、散策の目的や気分に合わせて選べる魅力的なお店が点在しており、運河沿いの開放的なレストランから緑豊かな公園に面したカフェまで、選択肢が豊富です。

散策ルートの途中に組み込むのか、一日の終わりに訪れるのか、計画に合わせてお店を選ぶことで、高輪ゲートウェイ周辺での一日がより充実したものになります。

開放的な空間で味わうT.Y.HARBORのランチ

T.Y.HARBORは、天王洲アイルの運河沿いに佇む、倉庫をリノベーションしたブルワリーレストランです。

水上ラウンジやテラス席からは水辺の景色を一望でき、非日常的な空間で食事を楽しめます。

店内醸造所で造られるクラフトビールは常時8種類以上あり、ハンバーガーやステーキといったモダンアメリカン料理との組み合わせは格別です。

ランチメニューは2,000円前後から用意されており、心地よい風を感じながら味わうビールと料理は、散策の素晴らしい思い出になるでしょう。

建築や空間デザインに興味がある方にとって、倉庫建築の再生事例としても見どころの多いレストランです。

緑を眺めてくつろぐGOOD MORNING CAFE 品川シーズンテラス

GOOD MORNING CAFE 品川シーズンテラスは、約3.5ヘクタールもの広大な芝生広場が目の前に広がる、開放感あふれるカフェレストランです。

大きな窓から光が差し込む店内や、約100席あるテラス席で、心地よい時間を過ごせます。

散策で歩き疲れた体に、緑豊かな景色は何よりの癒やしとなります

モーニングからディナーまで営業しており、ハンバーガーやパスタ、新鮮な野菜を使ったデリなど、時間帯に合わせた食事が可能です。

都会の中心にありながら自然を感じられるこの場所は、思考を整理したり、スケッチをしたりするのにも最適な環境です。

駅周辺で探すこだわりのラーメンやおしゃれなディナー

高輪ゲートウェイ駅や品川駅の周辺には、気軽なランチから特別なディナーまで、さまざまなニーズに応える飲食店が集まっています。

散策の締めくくりに、その日の気分に合わせた一皿を見つける楽しみがあります。

例えば、しっかりとお腹を満たしたいなら「ラーメン二郎 品川店」のような個性的なラーメン店があります。

一方で、落ち着いた雰囲気で食事をしたい夜には、品川駅港南口のビルに入る「アロマクラシコ」のような本格イタリアンレストランも良い選択です。

全く異なるジャンルの名店が徒歩圏内に共存しているのも、このエリアの面白さといえます。

新旧の街並みを歩いた後に、現代的なビルの中で多様な食文化に触れるのも、この街ならではの体験です。

散歩の朝に楽しむモーニングと穴場カフェ

散策を始める前に、静かなカフェで一日のはじまりを過ごすのはいかがでしょうか。

朝の時間を有効に使うことで、人混みを避けてゆったりと街の空気を味わえます

泉岳寺駅のすぐ近くには「セガフレード・ザネッティ・エスプレッソ 泉岳寺駅前店」があり、本格的なエスプレッソで散策前のエネルギーをチャージできます。

また、少し足を延せば、個人経営の趣あるカフェも見つかります。

チェーン店の手軽さと、こだわりの空間を持つ個人店の両方が選択肢にあるため、その日の気分で選べます。

朝の光の中で地図を広げ、これから歩く道に思いを馳せる時間は、散策全体の満足度を高めてくれるでしょう。

高輪ゲートウェイ駅へのアクセスと散策準備

散策のスタート地点を決めるアクセス方法は、最初に「未来」から入るか、「歴史」から入るかを選ぶ重要なポイントです。

どのルートを選ぶかで、この街が持つユニークな第一印象が大きく変わります。

ご自身の興味やその日の気分に合わせてスタート地点を選び、未来と歴史が交差する街歩きを存分に楽しんでください。

JR山手線・京浜東北線を利用する場合

JR山手線・京浜東北線が停車する高輪ゲートウェイ駅は、散策の出発点として最もわかりやすい選択肢です。

駅に降り立った瞬間、建築家・隈研吾氏が設計した折り紙をモチーフにした開放的な大屋根が目に飛び込んできます。

品川駅から山手線で約2分、田町駅からは約3分と都心からのアクセスも良好です。

改札を出れば、目の前に広がるのが未来都市「TAKANAWA GATEWAY CITY」の開発エリアであり、新しい東京のエネルギーを最初に感じることができます。

まずは近代建築の粋を集めた駅舎そのものをじっくりと鑑賞してから、街へ繰り出すのがおすすめです。

都営浅草線・京急線泉岳寺駅からの徒歩ルート

歴史の面影から散策を始めたい方には、都営浅草線・京急線の泉岳寺駅から歩くルートが最適です。

泉岳寺駅のA2出口から地上に出ると、目の前には第一京浜が走り、忠臣蔵で知られる泉岳寺はすぐそこです。

高輪ゲートウェイ駅までは、このA2出口から徒歩約5分ほどの距離。

静かな寺社の雰囲気を感じながら、徐々に近代的なビル群が近づいてくる景色の変化は、まさに時空を超えていくような感覚を味わえます。

江戸時代の歴史を感じる場所から未来都市へ向かって歩くことで、この街が持つ新旧のコントラストをより深く体感できるでしょう。

散策に便利な周辺マップと駐車場情報

計画的な散策には、出発前の情報収集が欠かせません

特に初めて訪れる方は、地図アプリと駐車場の場所をあらかじめ確認しておくと安心です。

スマートフォンの地図アプリがあれば迷うことは少ないですが、高輪ゲートウェイ駅構内や周辺の案内板で紙の地図を手に入れておくと、全体像を把握しやすく便利です。

車で訪れる場合は、まだ開発途上であるため駅直結の大型駐車場はありません。

泉岳寺駅周辺や品川駅港南口方面にあるコインパーキングを利用することになります。

また、散策中は坂道も多いため、歩きやすいスニーカーと、素敵な風景を記録するためのカメラを忘れずに準備しましょう。

まとめ

高輪ゲートウェイ周辺は、2025年に本格始動する未来都市と、江戸の面影が息づく歴史的な街並みが隣り合う、他に類を見ない散歩エリアです。

この記事では、建築デザイナーの視点から、新旧の風景が織りなすドラマチックなコントラストを体感できる5つのおすすめ散歩コースをご紹介しました。

次の休日は、この記事を参考に、あなたの創造性を刺激する未来と歴史の交差点へ足を運んでみてください。

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