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【静寂の庭園】六義園散歩のモデルコース|季節の絶景と所要時間ガイド

六義園での散歩は、都会の喧騒から離れて静かな時間を過ごしたいと考えている方にぴったりの体験です。

この記事では、春のしだれ桜や秋の紅葉など、季節ごとの絶景を満喫できる散歩モデルコースを中心に、見どころや所要時間、アクセス方法まで詳しく解説します。

美しい景色に癒やされながら、心穏やかな一日を過ごすためのヒントが満載です。

目次

六義園散歩の計画に役立つ基本情報

六義園での静かな散歩を心ゆくまで楽しむためには、事前の準備が欠かせません。

ここでは、アクセス方法や料金といった、訪れる前に必ず確認しておきたい基本的な事柄をまとめました。

これらの情報を押さえておけば、当日の散策がよりスムーズで快適なものになります。

アクセス方法と開園時間

六義園へのアクセスは、公共交通機関の利用が便利です。

最寄り駅はJR山手線・東京メトロ南北線の「駒込」駅で、南口から徒歩約7分で正門に到着します。

都営三田線の「千石」駅からも徒歩約10分でアクセス可能です。

開園時間は通常、午前9時から午後5時までとなっており、最終入園は午後4時30分です。

ただし、桜や紅葉の時期に開催されるライトアップ期間中は、閉園時間が延長されます。

お出かけ前に公式サイトで最新の情報を確認することをおすすめします。

入園料金のご案内

六義園の入園料金は、以下の通りです。

券売機は現金のほかに交通系ICカードも利用できます。

年に何度も訪れたい方には、有効期間1年間で何度でも入園できる「年間パスポート」(1,200円)がお得です。

また、都立9庭園すべてに入園できる共通の年間パスポート(4,000円)もありますので、庭園巡りが好きな方は検討してみてはいかがでしょうか。

散策におすすめの服装と歩きやすい靴

園内での時間を快適に過ごすためには、季節に合わせた服装と歩きやすい靴選びが重要です。

特に靴は、スニーカーやウォーキングシューズが必須と言えます。

六義園の散策路は、舗装された道だけでなく土の道や石段、ゆるやかな起伏があります。

写真撮影に夢中になると足元への注意が散漫になりがちなので、ヒールのある靴やサンダルは避け、安定感のある靴を選びましょう。

夏場は日差しを遮る帽子、冬場は池からの風に備えて暖かい上着があると安心です。

園内マップの入手場所と使い方

広大な庭園を効率よく巡るために、園内マップを活用しましょう。

マップは入園時に券売所で無料でもらえます

また、六義園の公式サイトからも事前にダウンロードできるので、あらかじめ散策ルートを考えておくのも良い方法です。

マップには、渡月橋や藤代峠といった主要な見どころや、吹上茶屋、トイレの場所などが記されています。

自分のペースで歩きながら、和歌の世界観を表現した景色を一つひとつ味わうために、ぜひ手元に置いて散策を楽しんでください。

季節の絶景を巡るおすすめ散歩モデルコース

六義園の最大の魅力は、季節の移ろいとともに全く異なる表情を見せる庭園の景観です。

ただ歩くだけでなく、自分だけの静かな時間を見つけることで、散歩の体験はより深いものになります。

ここでは、六義園の美しさを満喫できる、春と秋の代表的な散歩モデルコースをご紹介します。

これらのコースを参考に、その日の気分や天候に合わせて自由に散策ルートを組み立てるのも、六義園散歩の楽しみ方の一つです。

春の主役、圧巻のしだれ桜を巡るルート(所要時間約60分)

六義園の春を象徴するのは、正門近くの内庭大門をくぐると現れる大きなしだれ桜です。

滝のように流れ落ちる薄紅色の花々は、訪れる人々を魅了します。

この桜は高さ約15m、幅約20mにも及び、その存在感はまさに圧巻です。

満開の時期には空を覆うほどの桜が広がり、生命力に満ちた景色を楽しめます。

コースの最後にある園内で最も高い築山「藤代峠」からは、庭園全体としだれ桜を見渡すことができ、美しい景色が広がります。

秋の錦、燃えるような紅葉と池の絶景ルート(所要時間約70分)

秋が深まると、園内は燃えるような色彩に包まれ、情緒あふれる錦秋の庭園へと姿を変えます。

和歌の世界観を表現した庭園と紅葉の組み合わせは、まさに日本の秋を象徴する風景です。

園内にはイロハカエデやハゼノキなど約560本の木々が色づき、特に池の水面に紅葉が映り込む「水鏡」の美しさは格別です。

風のない穏やかな日には、水面に映る景色が幻想的な世界を描き出します。

散策路の至る所で美しい紅葉が見られますが、渡月橋周辺や期間限定で開かれる「もみじ茶屋」からの眺めは、特におすすめの写真スポットです。

ライトアップで楽しむ幻想的な夜の庭園

六義園のもう一つの楽しみ方が、期間限定で開催される夜間特別観賞(ライトアップ)です。

闇の中に浮かび上がる木々や建物が、昼間とは全く異なる幽玄な雰囲気を醸し出します。

ライトアップは主に春のしだれ桜と秋の紅葉の時期に行われ、光と影が織りなす幻想的な景色は、訪れる人々を別世界へと誘います。

光に照らされた紅葉が池の水面に映り込む様子は、息をのむほどの美しさです。

ライトアップ期間中は混雑が予想されるため、公式サイトで日時や予約の有無などを事前に確認してから訪れると、スムーズに観賞できます。

撮影したい風景が見つかる写真スポット

和歌の世界を表現した六義園は、どこを切り取っても絵になる風景が広がっています。

美しい写真を撮るには、光と影のコントラストを意識すると、より印象的な一枚を撮影できます。

静かな庭園の雰囲気を写真に収めるには、開園直後の柔らかな光や、閉園間際の斜光が美しい時間帯を狙うのがおすすめです。

人が少ない時間帯であれば、落ち着いて撮影に集中できます。

パンフレットと同じ構図で撮るだけでなく、自分だけのお気に入りの場所や角度を見つけることで、六義園の散歩がより思い出深い体験になります。

散策の合間と前後に楽しむ周辺スポット

六義園の散策をより一層豊かにするためには、園内や周辺のスポットで過ごす時間も大切です。

美しい庭園の余韻に浸ったり、異なる趣の場所を訪れたりすることで、散歩の楽しみがさらに広がります。

散策の計画に合わせてこれらのスポットを組み合わせることで、六義園での一日をさらに充実させることができます。

池を望む絶好の休憩所、吹上茶屋

吹上茶屋(ふきあげちゃや)とは、六義園の中心にある大きな池「大泉水」のほとりに設けられたお茶屋です。

園内散策の合間に立ち寄れる、最高のロケーションを誇ります。

抹茶と上生菓子のセットは700円(税込)で楽しむことができ、四季折々の池の景色を眺めながら、心穏やかなひとときを過ごせます。

緋毛氈が敷かれた縁台に腰掛ければ、江戸時代にタイムスリップしたかのような気分を味わえます。

散策で少し歩き疲れたら、吹上茶屋で休憩を挟むのがおすすめです。

美しい景色が、散歩の疲れを心地よく癒やしてくれます。

趣の異なる庭園、旧古河庭園

旧古河庭園は、六義園から歩いて15分ほどの場所にある、都立庭園です。

純和風の六義園とは対照的に、丘の上には英国風の洋館が建ち、その斜面には華やかな洋風庭園、低地には伝統的な日本庭園が広がっています。

特に春と秋のバラの季節には、約100種類200株のバラが咲き誇り、多くの人で賑わいます。

和と洋、二つの異なる庭園様式を一度に楽しめるのが、旧古河庭園の大きな魅力です。

六義園とセットで訪れることで、庭園文化の奥深さを感じられます。

六義園の散歩と合わせて旧古河庭園を訪ねることで、東京にいながらにして異なる文化が融合した美しい景観を満喫できます。

散歩後の余韻に浸れる駒込駅周辺のカフェ

六義園での静かな時間の後には、その余韻に浸りながらゆっくりと過ごせるカフェがぴったりです。

最寄り駅である駒込駅周辺には、散歩の思い出を振り返るのに最適な、落ち着いた雰囲気のお店が点在しています。

自家焙煎のスペシャルティコーヒーが味わえる「百塔珈琲」や、体に優しいデリが人気の「Cafe&Deli COOK」など、個性豊かなカフェが見つかります。

散策で撮影した写真を見返したり、読書をしたりするのにも良い場所です。

六義園散歩の締めくくりに、お気に入りのカフェを見つけて立ち寄ることで、充実した休日になること間違いありません。

散歩がもっと楽しくなる六義園の歴史と見どころ

ただ美しい景色を眺めて歩くだけでなく、庭園が持つ背景を知ると、目の前の風景がより一層深い意味を持って見えてきます。

六義園が、和歌の世界観を表現するために造られた庭園であることを知れば、散策の時間がもっと豊かなものに変わります。

ここでは、六義園の歴史や、散策の際に注目したい景観のポイントを紹介します。

一つひとつの場所に込められた物語を感じながら歩けば、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえるはずです。

和歌の庭を築いた柳沢吉保

六義園を造ったのは、江戸幕府第5代将軍・徳川綱吉の側用人であった柳沢吉保です。

彼は和歌に深い知識と愛情を持ち、その世界観を庭園として表現しようと考えました。

約8.9ヘクタールもの広大な敷地に、7年の歳月をかけて自ら設計と指揮を行い、文学的な感性にあふれる唯一無二の庭園を完成させたのです。

園内を歩くと、彼の美意識が細部にまで宿っていることが感じられます。

国の特別名勝に指定された理由

六義園は、国の「特別名勝」に指定されています。

これは文化財保護法に基づき、芸術上または観賞上価値が高いものとして国が指定する称号であり、数ある日本庭園の中でも特に貴重な存在であることを示します。

指定されたのは1953年のことで、江戸初期を代表する「回遊式築山泉水庭園」の姿を今日まで良好な状態で保存している点が高く評価されました。

明治時代に三菱財閥の創業者である岩崎彌太郎の所有となり、その後東京都に寄付されたことで、この美しい景観が守られてきたのです。

園内を彩る渡月橋や藤代峠などの景観

園内には、柳沢吉保が選んだ和歌にちなんだ「六義園八十八境」と呼ばれる88カ所の名所が設定されていました。

現在ではその多くが失われましたが、面影を残す場所が今も点在しています。

その代表格が、園内で最も高い標高35mの築山「藤代峠」です。

頂上からは庭園全体を見渡すことができ、まるで和歌に詠まれた紀州の「藤代の峰」からの眺めを追体験できます。

また、池にかかる「渡月橋」は小さな二枚の石でできており、和歌の世界観を象徴する趣深い景観を作り出しています。

まとめ

この記事では、都会の喧騒から離れて静かな時間を過ごせる六義園の散歩について、季節ごとの絶景を満喫できるモデルコースを中心に解説しました。

この記事を参考にあなただけの散歩計画を立てて、心穏やかになれる六義園へ訪れてみてください。

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