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【半日モデルコース】北品川の旧東海道を散歩|2時間で巡る宿場町

平日の疲れを癒したいけれど、遠出するのは少し面倒だと感じていませんか。

この記事では、品川駅から電車でわずか2分で行ける、旧東海道・北品川エリアの散歩コースを紹介します。

約2時間で巡れるモデルコースを歩けば、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような宿場町の雰囲気を気軽に満喫できますよ。

歴史的な見どころはもちろん、食べ歩きグルメや御朱印、散策の締めくくりにぴったりの古民家カフェまで、北品川の魅力を余すことなくお届けします。

目次

都心からすぐの非日常、北品川の旧東海道が週末散歩に最適な理由

平日の忙しさから解放されたいけれど、遠出するのは少し億劫に感じることはありませんか。

北品川の旧東海道は、思い立ったらすぐに行けるアクセスの良さが最大の魅力で、週末の気分転換に最適な場所です。

都会の喧騒を忘れさせてくれる、特別な時間がここに流れています。

これらの理由から、旧東海道品川宿は、半日あれば十分に歴史と情緒を満喫できる、手軽な散歩コースとしておすすめできます。

京急線で品川駅から1駅のアクセスの良さ

最寄り駅である京急線の新馬場駅は、品川駅から普通列車でわずか2分で到着します。

わざわざ遠くまで出かけなくても、電車に乗って少し移動するだけで、日常とは異なる風景に出会えます。

例えば、京急蒲田駅からでも約10分、横浜駅からでも約20分と、首都圏の主要な駅からアクセスしやすい立地です。

特別な準備も必要なく、「天気が良いから少し歩こう」と感じたときに、すぐ行動に移せる手軽さが嬉しいポイントといえます。

江戸時代へ誘う宿場町のレトロな街並み

宿場町とは、江戸時代の主要な街道沿いに設けられ、旅人が休息したり宿泊したりした町のことです。

北品川エリアは、日本橋を出て最初に出会う東海道五十三次の宿場「品川宿」があった場所として知られています。

通りには今も、かつての面影を残す建物や史跡が点在し、まるで江戸時代に迷い込んだかのような感覚を味わえます。

派手な観光地とは違う、落ち着いた雰囲気の中を歩くだけで、心が穏やかになるのを感じられます。

見どころが凝縮された歩きやすい道のり

旧東海道の散策コースは、歴史ある神社仏閣から風情ある商店街、写真映えのする船だまりまで、見どころが約1.5kmの道のりにコンパクトにまとまっています

そのため、短い時間でも満足度の高い街歩きが可能です。

道はほとんどが平坦で、体力に自信がない方でも自分のペースで無理なく楽しめます。

地図を片手に史跡を探したり、気になったお店にふらりと立ち寄ったりと、自由気ままな散策を満喫するのに最適な環境が整っています。

所要時間2時間、北品川の旧東海道で巡る半日モデルコース

さあ、ここからは実際に北品川の旧東海道を巡る、おすすめの散歩コースを紹介します。

スタートの京急新馬場駅からゴールまで、所要時間は約2時間です。

自分のペースでゆっくり歩きながら、江戸時代の宿場町の雰囲気を満喫しましょう。

このモデルコースは、歴史的な見どころから写真映えする風景、そして心安らぐ休憩場所まで、北品川の魅力をバランス良く体験できるように組んであります。

気軽に非日常を味わえる週末の小さな旅に出かけてみませんか。

スタート地点の京急新馬場駅

散歩の始まりは、京急線の新馬場駅です。

この駅は、プラットホームの真ん中に改札があるという少し変わった構造で、北口と南口では駅前の雰囲気が全く異なります

今回のコースは、旧東海道に直接アクセスできる北口改札からスタートします。

改札を出て左手の階段を下りると、目の前にはもう宿場町の面影を残す通りが広がっています。

ここから、江戸時代にタイムスリップしたかのような散策が始まります。

さっそく、最初の目的地である品川神社を目指して歩き始めましょう。

絶景の双龍鳥居で知られる品川神社

旧東海道を少し歩くと、左手に品川神社の入り口が見えてきます。

ここは東京十社の一つに数えられる格式高い神社で、鳥居に精巧な龍の彫刻が施された「双龍鳥居」は、訪れる人を圧倒します。

50段以上ある急な石段を登りきると、清々しい空気に包まれた境内が広がります。

境内には、都内で最も標高が高いとされる富士塚があり、頂上からは素晴らしい景色を望めます。

旅の安全を祈願した後は、素敵なデザインの御朱印をいただくのも良い記念になります。

心を整えたら、再び旧東海道の散策に戻ります。

史跡が点在する旧東海道と北品川商店街

品川神社を後にして、いよいよ散歩のメインストリートへ進みます。

ここは江戸時代の宿場町「品川宿」の面影が色濃く残る通りで、歩いているだけでワクワクしてきます。

約600m続く北品川商店街には、レトロな看板を掲げたお店や歴史を感じさせる建物が並びます。

途中には、かつての船着き場跡である「問答河岸跡」や「善福寺」などの史跡が点在しており、足を止めながら歴史に思いをはせることができます。

小腹が空いたら、名物の「品川餅」で一休みするのもおすすめです。

カメラを片手に、自分だけのお気に入りの風景を探しながらゆっくり歩いてみましょう。

船だまりが広がるノスタルジックな品川浦

旧東海道から一本脇道に入ると、風景は一変します。

そこには、屋形船が静かに停泊する品川浦の船だまりが広がっており、都会の真ん中とは思えないほど穏やかな時間が流れています。

潮の香りが漂うこの場所は、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる不思議な魅力があります。

2002年に放送されたドラマ『空から降る一億の星』のロケ地としても知られ、写真撮影が好きな方にはたまらないスポットです。

橋の上から眺める夕暮れ時の景色は特に美しく、散歩の思い出に残る一枚が撮れます。

静かな水辺で心を落ち着かせたら、次の目的地へ向かいましょう。

龍神様が祀られる荏原神社

散策の終盤に訪れたいのが、品川浦のほど近くに鎮座する荏原神社です。

ここは「品川の龍神様」として古くから人々に親しまれており、勝負運や金運アップのご利益があるパワースポットとして知られています。

境内は緑豊かで、落ち着いた雰囲気に包まれています。

毎年6月上旬に行われる例大祭「品川かっぱ祭」は多くの人で賑わいますが、普段は静かで心穏やかに過ごせる場所です。

ここで旅の無事を感謝し、心を静かに整えましょう。

御朱印のデザインも素敵なので、忘れずにいただきたいところです。

神聖な空気でリフレッシュしたら、散策の締めくくりとなる場所へ向かいます。

散策の締めくくりにおすすめの古民家カフェ

たくさん歩いた後は、素敵なカフェで休憩するのが散歩の醍醐味です。

新馬場駅の周辺には、歩き疲れた足を休め、散策の思い出を振り返るのに最適な古民家カフェが点在します。

特におすすめなのが、旧東海道沿いにある「KAIDO books & coffee」です。

築80年以上の古民家をリノベーションした趣のある空間で、壁一面の本棚に囲まれながら、こだわりのコーヒーを味わうことができます。

静かな時間が流れる店内で、今日撮った写真を見返したり、本を読んだりする時間は、最高の休日を演出してくれます。

心もお腹も満たされたら、今日の散歩は終了です。

心地よい疲労感と共に、充実した気持ちで帰路につきましょう。

散歩がさらに楽しくなる北品川のグルメと立ち寄り処

旧東海道の散策では、歴史だけでなく、美味しいグルメや素敵なカフェも楽しみの一つです。

気分や目的に合わせて立ち寄る場所を選ぶことで、散歩がより一層思い出深いものになります。

食べ歩きからしっかりとした食事、休憩、お土産選びまで、魅力的なお店が揃っています。

食べ歩きに最適な名物「品川餅」

品川餅とは、もち米から作られた生地にあんこを挟み、きな粉をまぶした素朴な味わいの和菓子です。

菓匠 桔梗屋では、この品川餅を1個150円(税込)から購入できます。

甘さ控えめなので、散策で小腹が空いたときにちょうど良いおやつになります。

宿場町の風情を感じながら頬張る品川餅は、格別な味わいです。

ゆっくり過ごせるランチスポット

旧東海道沿いには、散策の途中でゆっくりと食事を楽しめるお店もあります。

歴史ある街並みに溶け込む雰囲気の良いお店で、こだわりのランチを味わうのも散歩の醍醐味です。

「ロビンソンクルーソーカレーハウス」は、創業から40年以上地元で愛されるカレー専門店です。

スパイスの効いた本格的なカレーが、歩き疲れた体に元気をくれます。

落ち着いた空間で美味しいランチをいただけば、午後の散策もさらに楽しめます。

散策の休憩にぴったりの「KAIDO books & coffee」

KAIDO books & coffeeは、旧東海道の歴史や文化に関連する本を読みながらコーヒーを楽しめるブックカフェです。

店内には約1,000冊の本が並び、古民家を改装した落ち着いた空間が広がっています。

散策途中の休憩に最適なスポットです。

美味しいコーヒーを片手に、散策の思い出を振り返ったり、次の目的地を考えたりするのに最適な場所です。

お土産にしたい老舗の和菓子やせんべい

散歩の記念に、家族や友人へのお土産を選ぶのも楽しい時間です。

北品川には、長年地元で愛されてきた老舗が点在しています。

例えば、「品川巻總本家 あきおか」は、明治40年創業のせんべい店です。

海苔を巻いた「品川巻」は、香ばしい醤油の香りが食欲をそそる逸品になります。

旅の思い出とともに、宿場町の伝統の味を持ち帰ってみてはいかがでしょうか。

散歩前に知る旧東海道品川宿の歴史と見どころ

散策をより一層楽しむためには、その土地が持つ物語を知っておくことが大切です。

旧東海道品川宿は、江戸の玄関口として多くの人や物が往来した賑わいの中心地でした。

これから紹介するスポットは、当時の面影を今に伝えてくれる貴重な場所ばかりです。

それぞれの歴史背景を知ることで、何気ない道端の石碑や建物が、江戸時代の旅人たちの息吹を感じさせてくれるようになります。

これから歩く道が、かつてどのような役割を担っていたのかを想像してみてください。

目の前の風景が、ただの街並みではなく、歴史が積み重なった特別な場所に変わっていくはずです。

江戸四宿最初の宿場町としての役割

旧東海道品川宿は、日本橋を起点とする東海道五十三次の最初の宿場町でした。

江戸の出入り口として、大名行列から商人、庶民に至るまで多くの旅人が行き交う交通の要衝としての役割を担っていたのです。

この場所は、江戸四宿(品川宿、板橋宿、千住宿、内藤新宿)の一つに数えられ、江戸の防衛や治安維持の観点からも重要な拠点でした。

旅籠の数は最盛期には93軒にものぼり、その規模の大きさがうかがえます。

人や馬を次の宿場まで乗り継がせる「人馬継立(じんばつぎたて)」という重要な業務もここで行われていました。

現在の商店街を歩きながら、かつて多くの旅籠が軒を連ね、旅人たちで賑わっていた様子を想像すると、散策がより感慨深いものになります。

徳川家ともゆかりのある東海寺や養願寺

旧東海道沿いには、歴史的に価値のある寺社仏閣が点在しています。

特に東海寺は、三代将軍徳川家光が、名僧として名高い沢庵宗彭(たくあんそうほう)のために建立した寺院として知られています。

漬物で有名な「たくあん」は、この沢庵和尚が考案したという説もあります。

境内には、江戸時代の儒学者である賀茂真淵や、幕末に活躍した井上勝の墓所など、歴史に名を刻んだ人物のお墓が数多く残されています。

また、隣接する養願寺は東海寺の塔頭(たっちゅう)の一つで、いぼとりや眼病にご利益があるとされる虚空蔵菩薩が祀られています。

徳川家にも厚く保護されたこれらの寺院は、静寂に包まれており、心を落ち着けて歴史に思いを馳せるのに最適な場所です。

かつての賑わいを伝える問屋場跡

現在の北品川二丁目付近には、「問屋場跡」の碑がひっそりと佇んでいます。

問屋場(といやば)とは、公用の旅人や荷物のために人足や馬を用意する、宿場町の中心的な施設でした。

今でいうところの、交通ターミナルや物流センターのような役割を果たしていた場所です。

ここでは、幕府の公文書を運ぶ飛脚や、大名行列の人馬の手配などが行われ、常に多くの役人や人足たちで活気に満ちていたと記録されています。

建物自体は残っていませんが、この場所に立つと、早朝から荷物を運ぶ威勢の良い声や、馬のいななきが聞こえてくるようです。

この小さな石碑が、かつての宿場町の機能と賑わいを今に伝えてくれています。

品川の歴史を学べる品川歴史館へのアクセス

旧東海道品川宿についてもっと深く知りたいと感じたら、品川歴史館へ足を運んでみることをおすすめします。

ここは、旧東海道だけでなく、品川区全体の歴史や文化を網羅的に学べる施設です。

常設展示では、原始・古代から近現代までの品川の歩みを、豊富な資料や模型とともに分かりやすく紹介しています。

品川宿の精巧なジオラマを見れば、散策してきた道のりの全体像がより鮮明に理解できます。

ただし、品川歴史館は旧東海道の散策ルートの中心からは少し離れた場所にあります。

JR大森駅や京急立会川駅が最寄りとなり、大森駅からは徒歩で約10分です。

散歩の前後どちらかに組み込むと、知識が深まり充実した一日になります。

まとめ

この記事では、都心からすぐに行ける旧東海道・北品川エリアを巡る、約2時間の散歩モデルコースを紹介しました。

一番の魅力は、江戸時代にタイムスリップしたかのような宿場町の雰囲気を気軽に満喫できることです。

この記事のモデルコースを参考に、週末は気軽に非日常を味わえる北品川の旧東海道へ散歩に出かけてみませんか。

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