MENU

【週末モデルコース】静かな四谷の住宅街から迎賓館の美しい外観まで歩く散歩

この散歩コースは、都心にいることを忘れるほどの静けさの中で、穏やかな時間を取り戻したいあなたにおすすめです。

四ツ谷駅から閑静な住宅街を抜け、緑豊かな並木道の先に現れる、日本唯一のネオ・バロック様式で建てられた迎賓館の荘厳な姿を目指すモデルコースを解説します。

この記事でわかること

目次

都心に佇む静寂と迎賓館の歴史的建築美

都会の喧騒を忘れさせてくれる静寂と、息をのむほど美しい歴史的建築。

この散歩コースは、忙しい日常から心を解き放つための特別な時間を提供します。

これらの要素が融合することで、単なる散策ではない、心満たされる体験が生まれるのです。

なぜこの散歩コースが心を落ち着かせるのか

四谷駅から少し歩くだけで、車の音は遠のき、赤坂御用地の広大な緑と手入れの行き届いた閑静な住宅街が広がります。

騒がしさから解放されたこの環境が、自然と心を穏やかにしてくれるのです。

特に学習院初等科の脇から続く道は、歩く人の数も平日であれば1時間に数人程度で、自分のペースでゆっくりと景色を味わえます。

まるで都心にいることを忘れてしまうかのような静けさが、最大の魅力といえるでしょう。

日々の忙しさで凝り固まった思考が、この静寂の中で自然とほぐれていくのを感じられます。

日本唯一のネオ・バロック様式で建てられた荘厳な外観

迎賓館赤坂離宮は、19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパで流行した、豪華で装飾性の高い建築様式であるネオ・バロック様式で建てられた日本唯一の宮殿建築です。

その左右対称の荘厳な外観は、見る者を圧倒する力を持っています。

1909年に東宮御所として建設され、建築家・片山東熊が心血を注いだこの建物は、細部に至るまで計算し尽くされた美しさを誇ります。

特に前庭から見上げる本館の姿は、まるでヨーロッパの宮殿に迷い込んだかのような錯覚を覚えるほどです。

この芸術的な建築美は、訪れる人の感性を豊かにし、日常では得られない特別なインスピレーションを与えてくれます。

四ツ谷駅からすぐの優れたアクセス

この非日常的な空間への入り口は、JR中央・総武線と東京メトロ丸ノ内線・南北線が乗り入れる四ツ谷駅から歩いてすぐの場所にあります。

思い立った時に、気軽に訪れられる手軽さが大きな魅力です。

赤坂口から外堀通りを渡り、閑静な道へ入れば約7分ほどで迎賓館の正門に到着します。

特別な準備も必要なく、いつもの服装でふらりと立ち寄れるため、週末の午後に少し時間ができた時にも最適です。

都心にいながらにして、これほど静かで美しい場所へ簡単に来られる散歩コースは、他にはなかなか見つかりません。

四谷駅から始める週末散歩モデルコース【所要時間約60分】

それでは、都心にいることを忘れてしまうほど静かな散歩コースをステップごとにご案内します。

大切なのは、時間に追われず自分の心と歩幅を合わせてゆっくりと進むことです。

お気に入りの音楽を聴くのをやめて、風の音や自分の足音に耳を澄ませてみてください。

このモデルコースを歩くことで、日常の喧騒から解放され、心が穏やかになっていくのを感じ取れます。

ステップ1 JR四ツ谷駅(赤坂口)から閑静な住宅街へ

JR四ツ谷駅の赤坂口を出て、目の前の外堀通りを渡ります。

学習院初等科の脇にある道へ一歩足を踏み入れると、ここからが静寂の散歩の始まりです。

車の通行量が減り、手入れの行き届いた植栽が美しい上品な住宅街が広がります。

改札の喧騒からわずか5分ほどで、周囲の音がすっと静かになる感覚は不思議な体験です。

急ぐことなく、落ち着いた街並みの雰囲気を楽しみましょう。

ステップ2 赤坂御用地の緑豊かな並木道

住宅街を抜けると、目の前には赤坂御用地の広大な緑が広がります。

ここから続く並木道は、まるで都会に現れた緑のトンネルのようです。

視界の左側には、季節ごとに表情を変える木々が壁のように連なります。

約500メートル続くこの静かな道は、木漏れ日を浴びながら考え事をしたり、心を空にしたりするのに最適な空間です。

人通りもまばらなので、自分のペースを大切に歩けます。

ステップ3 迎賓館赤坂離宮の正門と美しい前庭

緑豊かな並木道を抜けると、白亜の壮麗な迎賓館赤坂離宮が姿を現します。

まずは、菊の御紋章が飾られた重厚な正門の、歴史を感じさせる風格をじっくりと味わってください。

西門から予約不要で無料の前庭に入ると、視界が一気に開けます。

1909年に東宮御所として建設された、日本唯一のネオ・バロック様式の本館が目の前に佇む光景は圧巻です。

ベンチに座ってただ建物を眺めたり、様々な角度からそのシンメトリーな美しさを写真に収めたりと、心ゆくまで特別な時間を過ごせます。

散策マップで確認する全ルート

これまでご案内したルートは、スマートフォンの地図アプリでも簡単に確認できます。

迷う心配はありませんので、安心して散策をお楽しみください。

以下の地図で出発地点から迎賓館までの全ルートを確認しながら、あなただけの心地よいペースで歩いてみましょう。

地図を片手に歩けば、途中で気になる小道を見つけて寄り道する楽しみも生まれます。

迎賓館の美しさを切り取る見どころとフォトスポット

迎賓館赤坂離宮とその周辺は、どこを切り取っても一枚の絵画のような美しさがあります。

特に、予約なしで誰でも入れる前庭から眺める本館の姿は圧巻で、この散歩コースのハイライトといえるでしょう。

これから紹介するポイントを参考に、あなただけのお気に入りの一枚を撮影してみてください。

カメラ越しだけでなく、ぜひご自身の目でもその場の空気感を味わってみてください。

予約不要で無料の見学エリア「前庭」

迎賓館赤坂離宮の前庭は、事前の予約や入場料なしで誰でも自由に立ち入れる公開エリアです。

広々とした砂利敷きのスペースから、遮るものなく本館の壮麗な姿を正面から眺めることができます。

都心とは思えない開放感あふれる空間で、ゆっくりと建物を鑑賞する贅沢な時間を過ごせます。

ベンチも設置されているため、散策の途中で休憩するのにも最適な場所です。

訪れる時間帯によって太陽の光の当たり方が変わり、建物の表情が変化する様子も楽しめます。

精巧な装飾が施された歴史ある「正門」

迎賓館の顔ともいえる正門は、1909年に創建された当時の姿を留める貴重な建造物で、国宝に指定されています。

緑青の屋根と花崗岩で造られた門柱が、歴史の重みを感じさせます。

門扉や左右の門柱には、菊の御紋や桐の紋様など、日本の皇室を象徴する繊細で見事な装飾が施されています。

間近で見ると、その職人技の高さと芸術性に圧倒されます。

この重厚な門構えは、これから訪れる特別な空間への期待感を高めてくれます。

左右対称のシンメトリーが美しい本館

前庭から望む本館は、左右対称(シンメトリー)を基調としたネオ・バロック様式で建てられています。

この様式は、見る人に安定感と荘厳な印象を与えます。

中央の玄関ポーチから左右に広がる翼棟、屋根の上の装飾に至るまで、計算され尽くした均整の取れたデザインは、建築物としての完璧な美しさを見せています。

写真を撮る際は、建物の中心に立って水平垂直を意識すると、そのシンメトリーの美しさをより一層引き出した一枚を撮影できます。

季節で表情を変える木々と建物の調和

白亜の迎賓館の建物は、周囲を取り囲む赤坂御用地の緑と見事な調和を織りなしています。

建物単体だけでなく、周囲の自然との組み合わせも大きな見どころです。

春には桜、夏には深い緑、秋には紅葉と、四季折々の自然が建物の美しさを引き立て、訪れるたびに異なる風景を楽しませてくれます。

特に新緑の季節は、建物の白と木々の鮮やかな緑のコントラストが目を引きます。

季節を変えて何度も訪れたくなる魅力がここにあります。

散策の余韻に浸る周辺のおすすめ立ち寄りスポット

荘厳な迎賓館を眺めた後の高揚感をどこでどのように味わうか、散策後の時間の過ごし方は、その日の満足度を大きく左右します。

迎賓館の周辺には、静かな感動をゆっくりと反芻できる魅力的なスポットが点在しています。

これらの場所に立ち寄ることで、四谷・迎賓館での散策がより一層深く、心に残る思い出になります。

四谷駅周辺の静かなカフェで一休み

散策で得た静かな感動は、喧騒の中に戻る前に、落ち着いた空間で自分の中に落とし込む時間が必要です。

そんな時にぴったりなのが、こだわりの一杯を提供してくれる隠れ家のようなカフェです。

おすすめは、しんみち通りから一本入った路地にある紅茶専門店「ティースタンド モッキンバード」。

ここでは、世界中から厳選された30種類以上の茶葉の中から、その日の気分に合わせた一杯を選べます。

静かで落ち着いた店内は、迎賓館の建築美を思い返したり、持参した本を読んだりするのに最適な空間です。

丁寧に入れられた紅茶をゆっくりと味わう時間は、散策で得た心の静けさをさらに深めてくれます。

散策後に楽しむおすすめランチ

心を満たした散策の後は、美味しいランチでお腹も満たしたいものです。

選ぶなら、散策の特別な気分をそのまま引き継げるような、少しだけ贅沢な時間が流れるお店がおすすめです。

四谷三丁目方面に少し歩いた場所にある「Bistro W(ビストロ ダブリュー)」は、まさにそんな一軒です。

路地裏に佇む隠れ家的な雰囲気の中で、旬の食材を使った本格的なビストロ料理を2,000円台から楽しめます。

落ち着いた空間で丁寧に作られた料理を味わえば、散策の思い出がより豊かなものとして記憶に刻まれるはずです。

美味しい食事と共に友人やパートナーと今日の感動を語り合う、充実した休日の締めくくりに最適な場所です。

足を延ばして訪れたい新宿御苑の豊かな自然

迎賓館赤坂離宮の洗練された人工美を堪能した後は、対照的な広大な自然美に触れてみるのも素晴らしい選択です。

迎賓館から信濃町駅を経由して徒歩約15分ほどの場所にある新宿御苑は、都会の真ん中にある緑の楽園といえます。

広さ58.3ヘクタール、周囲3.5kmの敷地には、日本庭園、イギリス風景式庭園、フランス式整形庭園といった、様式の異なる庭園が巧みに配置されています。

季節の花々や手入れの行き届いた木々の中を歩けば、迎賓館とはまた違った種類の安らぎを感じ取れます。

迎賓館の様式美と新宿御苑の自然美、その両方を一日で味わうことで、より多角的に「美」を感じる、充実した休日を過ごせます。

まとめ

この記事では、四ツ谷駅から静かな住宅街を抜け、迎賓館赤坂離宮の美しい外観を目指す散歩コースをご紹介しました。

このコースの最大の魅力は、都心とは思えないほどの静寂の中で、日本唯一のネオ・バロック様式の荘厳な建築美に触れられることです。

この記事で紹介したモデルコースを参考に、次の週末は日常から少し離れて、心穏やかな時間を過ごせる散歩に出かけてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次