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【休日プラン】神保町レトロカフェ散歩|本好きが選ぶ純喫茶4選

日々の喧騒から少し離れて、心穏やかな時間を過ごしたいと感じていませんか。

そんな時には、本と珈琲の香りに包まれながら自分と向き合える、神保町のレトロカフェ散歩がぴったりです。

この記事では、出版業界で働く本好きの私が、実際に歩いて見つけた古書店街と「さぼうる」などの老舗純喫茶を巡る散歩コースや、昭和の雰囲気が残る名店での過ごし方を詳しく紹介します。

まるで時間が止まったかのような落ち着く空間で、物語の世界に没頭する特別な休日を過ごしてみませんか。

目次

神保町レトロカフェ散歩で過ごす、心穏やかな休日

日々の喧騒やデジタル情報から少しだけ離れて、心静かな時間を過ごしたいと感じることはありませんか。

そんなときにおすすめなのが、本の街・神保町でのレトロカフェ散歩です。

ここでは、本と珈琲の香りに包まれながら、自分だけの時間を心ゆくまで味わえます

まるで昭和の時代に迷い込んだかのような純喫茶で、日常を忘れる穏やかな休日を過ごしてみませんか。

この記事では、出版業界で働く私が、実際に歩いて見つけた心安らぐ散歩コースと、雰囲気のいいお店を紹介します。

本と珈琲の香りに包まれる、特別な時間の過ごし方

神保町の魅力は、ただ古い喫茶店があるだけではありません。

駅を降りた瞬間から始まる、街全体の空気感が特別な時間を作り出します。

100軒以上の古書店が軒を連ねる通りを歩けば、紙の匂いと歴史の重みが感じられます。

そして、ふと路地に入ると現れる老舗の純喫茶。

扉を開けた瞬間に漂う、深く焙煎されたコーヒーの香りが心を落ち着かせてくれます。

古書店で偶然手にした一冊を携えて席に着き、物語の世界に没頭する時間は、何ものにも代えがたい贅沢です。

なぜ神保町の街歩きが心を惹きつけるのか

神保町の街歩きが多くの人々を魅了し続けるのには、理由があります。

それは、この街が持つ歴史と文化の深さにあります。

靖国通りから一本入ったすずらん通りには、創業から半世紀以上も続く老舗純喫茶が今もなお、当時の面影を残したまま営業を続けているのです。

流行を追いかける新しいカフェとは異なり、そこには時間が止まったかのような落ち着く空間が広がっています。

本を愛する人々が集い、静かにページをめくる音だけが響く。

そんな、神保町でしか味わえない雰囲気が、私たちの心を惹きつけてやみません。

一人時間に没頭できる、自分と向き合う散策

誰にも邪魔されず、静かに自分と向き合いたいとき、神保町は最高の場所になります。

多くの純喫茶では、一人で訪れて読書をしたり、物思いにふけったりするお客さんを温かく迎え入れてくれます。

少し照明を落とした店内で、一杯700円ほどのコーヒーを頼めば、2時間近く自分の世界に浸ることも可能です。

スマートフォンをカバンにしまい、窓の外を眺めたり、手にした本のインクの匂いを感じたりする。

そんなアナログな体験を通じて、日々の忙しさで忘れていた自分自身の感覚を取り戻すことができる散策になります。

【モデルコース】本と珈琲を巡る、午後の散歩プラン

忙しい日常から離れ、本と珈琲の世界に浸る午後の過ごし方をご提案します。

神保町駅からスタートし、2軒の個性的な純喫茶を巡るのが、この散歩プランの醍醐味です。

古書店で心惹かれる一冊を見つけ、それを片手に喫茶店の扉を開ける、そんな贅沢な時間を過ごしてみませんか。

このモデルコースを歩けば、まるで昭和時代にタイムスリップしたかのような、心穏やかな休日を体験できます。

13:00 神保町駅A7出口からスタート

散歩の始まりは、都営新宿線・三田線、東京メトロ半蔵門線が乗り入れる神保町駅のA7出口です。

地上に出るとすぐに靖国通りが広がり、目の前には大小さまざまな書店の看板が並んでいます。

ここから古書店街の中心部へは徒歩1分もかかりません。

まずは街の空気や本のインクの香りを深く吸い込んで、これから始まる特別な時間に心を弾ませましょう。

スマートフォンの地図は一旦閉じて、気の向くままに歩き出すのがおすすめです。

13:15 古書店街で運命の一冊探し

神保町の古書店街は、100以上の古書店が軒を連ねる日本最大の本の街として知られています。

文学、歴史、芸術、映画など、それぞれの店が専門分野を持っており、ただ背表紙を眺めて歩くだけでも知的好奇心が刺激されます。

今日のカフェ巡りのお供になる一冊を探してみましょう。

新刊書店では出会えないような、少し色褪せた装丁の本との偶然の出会いこそ、神保町散歩の醍醐味です。

ピンとくる一冊が見つかったら、それを手に次の目的地へ向かいます。

14:00 純喫茶でランチと読書の時間

お腹が空いてきたら、神保町の象徴的存在である「さぼうる」へ向かいます。

喫茶さぼうるとは、1955年創業の老舗純喫茶で、その独特の雰囲気で多くの文化人に愛されてきました。

店の入口にあるトーテムポールが目印です。

洞窟のような店内はランプの灯りが優しく照らし、壁には訪れた人々の無数の落書きが刻まれています。

ランチにはケチャップの香りが懐かしい名物のナポリタン(750円)を注文しましょう。

食後には7色のクリームソーダを片手に、先ほど手に入れた本を開けば、昭和の喧騒に包まれながら読書に没頭できます。

16:00 もう一軒、雰囲気の違うお店へはしご

「さぼうる」の賑やかな雰囲気から一転、静かな時間を過ごしたいなら「ミロンガ・ヌオーバ」が最適です。

ミロンガ・ヌオーバは、アルゼンチンタンゴがBGMとして流れる、大人のための隠れ家カフェです。

店内は少し照明が落とされ、使い込まれた木のテーブルや椅子が落ち着く空間を演出しています。

ここでは、じっくりと焙煎された深煎りのブレンドコーヒー(600円)を味わいましょう。

一杯ずつ丁寧に淹れられたコーヒーの豊かな香りが、読書の集中力をさらに高めてくれます。

物語の世界に深く入り込み、自分だけの時間を心ゆくまで楽しむことができます。

17:00 すずらん通りを散策して御茶ノ水駅へ

心ゆくまで読書を楽しんだ後は、すずらん通りを散策しながら帰路につきます。

すずらん通りは、レトロな街灯が特徴的な石畳の美しい通りで、個性的な書店や画材店、文房具店などが並びます。

カフェでの余韻に浸りながら、のんびりとウィンドウショッピングを楽しむのも良いでしょう。

今日一日の出来事を思い返しながら歩く時間は、散歩の締めくくりにぴったりです。

心地よい疲労感と共に、坂道を少し登ってゴールの御茶ノ水駅へ向かいます。

本好きが選ぶ、雰囲気のいい神保町レトロ純喫茶4選

散歩の途中で立ち寄りたい、本好きの私が心から落ち着ける、まるで時間が止まったかのような空間を持つ純喫茶を4軒ご紹介します。

それぞれに異なる魅力があり、その日の気分に合わせて選ぶのも楽しみの一つです。

それぞれに異なる物語を持つこれらの喫茶店は、あなたの神保町散歩を忘れられない特別な体験にしてくれます。

さぼうる 洞窟のような空間と名物クリームソーダ

神保町のシンボルともいえる『さぼうる』は、スペイン語で「味」を意味する名前を持つ老舗純喫茶です。

創業1955年の店内は、地下へ続く洞窟のような空間が広がり、壁一面の落書きや赤い公衆電話が昭和の時代へと誘います。

ランチには昔ながらのナポリタン、そして食後には7色から選べる名物クリームソーダがおすすめです。

賑やかながらも不思議と落ち着くこの場所で、色鮮やかなクリームソーダを片手に過ごす時間は、きっと特別な思い出になります。

ミロンガ・ヌオーバ アルゼンチンタンゴが流れる大人の隠れ家

『ミロンガ』とはアルゼンチンタンゴのダンスパーティーを意味する言葉で、その名の通り、店内には心地よいタンゴのレコードが流れています。

1953年創業の店内は、使い込まれた木のテーブルと椅子が並び、ランプの灯りが優しく手元を照らします。

まさに本の世界に没頭するための空間です。

深煎りのブレンドコーヒーを味わいながら、ページの向こう側の世界へ旅する。

そんな贅沢な一人時間を過ごしたい方に最適な場所といえます。

ラドリオ 日本初のウィンナーコーヒーとレンガの温もり

『ラドリオ』は、日本で初めてウィンナーコーヒーを提供したとされる歴史的な喫茶店です。

1949年に開店した店内は、名前の由来である「レンガ」が壁一面に使われており、温かみのある雰囲気が特徴。

神保町の路地裏にひっそりと佇む、まさに隠れ家のような存在感が魅力です。

少し甘いウィンナーコーヒーを飲みながら物思いにふける時間は、日々の疲れを優しく癒やしてくれます。

眞踏珈琲店 静かな書斎で味わうこだわりの深煎り

『眞踏珈琲店』は、「珈琲と読書、そして静寂」を大切にする、まるで個人の書斎のような喫茶店です。

約3,000冊もの蔵書に囲まれた店内では私語は控えめに、誰もが静かに自分の時間を楽しんでいます。

マスターが丁寧に淹れる、こだわりの深煎り珈琲は格別な味わいです。

他の純喫茶とは少し趣が異なりますが、本当に集中して本を読みたいとき、自分と深く向き合いたいときに訪れたい、特別な一軒です。

神保町散歩をより楽しむための豆知識

ご紹介したモデルコースをさらに深く楽しむために、知っておくと便利な情報をお伝えします。

自分だけの散歩プランを組み立てるヒントにもなりますので、ぜひ参考にしてくださいね。

これらのポイントを押さえておけば、当日の街歩きがもっとスムーズで、心に残る体験になります。

散歩途中に立ち寄りたい個性的な古書店と文具店

神保町散歩の醍醐味は、カフェだけでなく個性豊かなお店との出会いです。

カフェで過ごす時間の前後に、これから読む本や旅の記録を綴るノートを探しに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

例えば、雑誌のバックナンバーが充実している「magnif(マグニフ)」や、画材やオリジナルの文具が揃う「文房堂」も、歩いているだけで心が躍る場所です。

これらの店を巡ることで、あなたの知的好奇心が満たされ、散歩がより一層思い出深いものになります。

混雑を避けてゆっくり過ごせる時間帯

せっかくのレトロな純喫茶ですから、その雰囲気を存分に味わいたいものです。

そのためには、多くの人が訪れる時間帯を意識的に避けるのがおすすめです。

平日のランチタイムである12時から13時頃や、土日の14時から16時頃は特に混み合う傾向にあります。

もし静かな空間で読書に没頭したいなら、平日の午前中や17時以降を狙うと、ゆったりとした時間を過ごせる確率が高まります。

落ち着いた雰囲気の中で珈琲を味わう時間は、格別のものですよ。

お店のルールと写真撮影のマナー

長年愛されてきた純喫茶の空間は、お店の方と常連客の方々が大切に育んできたものです。

その雰囲気を壊さないために、お店への敬意を払う心遣いを忘れないようにしたいですね。

特に注意したいのが写真撮影です。

思い出に残したい気持ちはよくわかりますが、撮影する前には必ず店員さんに一声かけるのが最低限のマナーです。

他のお客さんが写り込まないように配慮したり、シャッター音を消したりすることも大切です。

皆が気持ちよく過ごせるように、少しの配慮を心がけましょう。

喫煙可やコンセントの有無などお店選びのポイント

自分の過ごし方に合ったお店を見つけるために、設備面の確認もしておくと安心です。

神保町の純喫茶には、現代では少なくなった全席喫煙可のお店が今でも多く残っています。

愛煙家にとっては嬉しいポイントですが、タバコの煙が苦手な方は事前にお店の情報を確認しておきましょう。

一方で、パソコン作業を想定したカフェではないため、コンセントやWi-Fiが完備されているお店は少ないです。

デジタル機器から離れて、本と向き合う時間を楽しむのが神保町流の過ごし方と言えます。

事前にこうした情報を把握しておくことで、お店に入ってから「思っていたのと違った」と感じることを防げます。

まとめ

この記事では、日々の喧騒から離れたいあなたへ、本の街・神保町で過ごす心穏やかな休日の過ごし方を提案します。

数ある魅力のなかでも特に、古書店で偶然出会った一冊を片手に、昭和の空気が流れる純喫茶で過ごす時間は、何ものにも代えがたい特別な体験です。

この記事で紹介したお店や散歩コースを参考に、あなただけの特別な休日プランを立てて、心安らぐ一日を過ごしてみてください。

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