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【癒しの散歩道】板橋の赤塚植物園と赤塚公園を歩く|都心を忘れる静かな植物園の1日

都会の喧騒から少し離れたいと感じるとき、都心とは思えないほどの静けさに包まれる場所が板橋区にあります。

この記事では、武蔵野の面影が残る赤塚植物園と隣接する赤塚公園を一体で巡る散策コースを紹介します。

季節の花々や緑のトンネル、心安らぐ虫の声など、五感で自然を感じながら自分だけの癒やしの時間を見つけるヒントをお届けします。

この記事を読むと、以下の点がわかります。

目次

都会の喧騒を忘れる板橋のオアシス

都会の忙しい日々に、少し疲れていませんか。

そんなときに訪れたいのが、板橋区にある赤塚植物園と赤塚公園です。

ここは、まるで時間がゆっくり流れるような、都心とは思えないほどの静けさと緑に包まれた場所です。

このエリアが持つ独特の空気感と、心癒される自然の魅力をご紹介します。

武蔵野の面影が残る豊かな自然

赤塚植物園は、かつてこのあたり一帯に広がっていた武蔵野の面影を今に残す丘陵地にあります。

1981年の開園以来、大切に守られてきた約1ヘクタールの敷地には、多くの樹木が生い茂り、足元には可憐な山野草が顔をのぞかせます。

高い建物が見えない空と深い緑に囲まれると、ここが東京だということを忘れてしまいます。

季節の移ろいを五感で楽しむ体験

この場所の大きな魅力は、訪れるたびに違う表情を見せてくれる四季折々の自然です。

春にはニリンソウや桜が咲き誇り、夏には木々が作る緑のトンネルが涼を運びます。

秋には虫の声が心地よく響き、冬には澄んだ空気の中で静かな散策を楽しめます。

年間を通じて、常に新しい発見があるのが嬉しいポイントです。

スマートフォンを置いて、ただ風の音や土の香りを感じるだけで、心が洗われるような時間を過ごせます。

植物園と公園が一体となった散策路

赤塚植物園は、広大な赤塚公園と隣接しており、一体的に散策できるのが特徴です。

植物園で丁寧に育てられた草花を鑑賞した後は、そのまま公園の大きなケヤキ並木の下を歩くことができます。

雰囲気の異なる2つのエリアを自由に行き来できるため、飽きることなく散歩を楽しめるのです。

公園内には板橋区立美術館もあるので、自然とアートを一度に満喫する、贅沢な休日を計画するのもおすすめです。

「練馬寄りの穏やかな花の街」の空気感

東武東上線の成増駅や下赤塚駅から歩けるこのエリアは、「練馬寄りの穏やかな花の街」と呼ぶのにふさわしい、落ち着いた空気が流れています。

有名な観光地のような賑やかさはありませんが、その分、地域に根ざした静かでゆったりとした時間を過ごせます。

散策する人々も穏やかで、誰もが思い思いに自然と向き合っている様子が印象的です。

派手さはないけれど、心から安らげる。

そんな場所を探している方にぴったりの空気が、ここにはあります。

赤塚植物園と公園を巡る癒やしの散歩モデルコース

日々の忙しさを忘れて心穏やかな時間を過ごすためには、どこをどのような順番で歩くかがとても大切です。

ここでは、自然の息吹を存分に感じられる、おすすめの散策ルートを紹介します。

このコースをゆっくりと巡れば、都会にいることを忘れてしまうほど、心身ともにリフレッシュできる一日を過ごせます。

スタートは東武東上線「成増駅」から

今回の散歩の始まりは、東武東上線の「成増駅」です。

南口から出て、緑豊かな植物園まで閑静な住宅街を歩いていく道のりも、心を落ち着かせるための大切な時間になります。

駅から赤塚植物園までは徒歩で約18分です。

バスを利用する場合は「区立美術館」で下車すると目の前に到着します。

道中の景色が徐々に緑に染まっていく様子に、これから始まる癒やしの時間への期待がふくらみます。

森のような「本園」で深呼吸

赤塚植物園の中心となる「本園」は、約1ヘクタールの敷地に多種多様な樹木が植えられ、まるで自然の森に迷い込んだかのような空間です。

一歩足を踏み入れると、ひんやりとした空気に包まれます。

高く伸びる木々を見上げ、風にそよぐ葉音に耳を澄ませば、乱れていた思考がすっと静かになっていくのを感じとれます。

足元にひっそりと咲く山野草の可憐な姿も、心を和ませてくれるでしょう。

古の時代に思いを馳せる「万葉・薬用園」

本園の奥へ進むと、趣の異なる「万葉・薬用園」が広がります。

ここは、日本最古の歌集である万葉集に詠まれた植物や、古くから暮らしの中で利用されてきた薬草が集められた場所です。

園内には約170種類もの植物が植えられています。

歌に添えられた説明を読みながら、昔の人々が植物に寄せた思いや暮らしの知恵に触れる時間は、知的好奇心を満たしてくれます。

一つひとつの植物と丁寧に向き合うことで、時間の流れがゆっくりと感じられるはずです。

木漏れ日が美しい赤塚公園のケヤキ並木

植物園で心を潤した後は、隣接する広大な赤塚公園へ向かいます。

手入れの行き届いた植物園とは対照的な、開放感あふれる空間が目の前に広がるのが魅力です。

公園内には大きなケヤキ並木があり、晴れた日には木々の間から差し込む光が地面に美しい模様を描きます。

ベンチに腰掛けて、ただ鳥のさえずりや虫の声に耳を傾ける時間は、何にも代えがたい贅沢なひとときです。

お弁当を持参して、木漏れ日の下でランチを楽しむのもおすすめです。

散策の合間に立ち寄りたい板橋区立美術館

もし時間に余裕があれば、赤塚植物園のすぐ隣にある板橋区立美術館へ足を運んでみませんか。

豊かな自然だけでなく、アートに触れることで感性をさらに豊かにできます

この美術館は、江戸狩野派や古美術に関する収蔵品で知られる一方で、絵本に関するユニークな企画展も頻繁に開催されています。

緑の中を歩いた後に静かな空間で作品と向き合う時間は、散策の素敵なアクセントになるでしょう。

四季折々の自然が織りなす赤塚の見どころ

赤塚植物園と赤塚公園の魅力は、季節の移ろいを肌で感じられる点です。

春の芽吹きから冬の静けさまで、訪れるたびに新しい発見があるため、いつ足を運んでも心が満たされます。

それぞれの季節が持つ独自の表情を知ることで、あなたの散歩はより一層味わい深いものになります。

春を告げるニリンソウや桜

春の赤塚でまず出会いたいのが、板橋区の花でもある「ニリンソウ」です。

一つの茎から二輪ずつ花を咲かせる、その名の通りの可憐な山野草が迎えてくれます。

園内の木々の足元に目を向けると、地面を覆い尽くすように咲く白い絨毯のような光景が広がります。

桜の淡いピンク色とニリンソウの純白が織りなすコントラストは、春の訪れを実感させてくれる美しい風景です。

穏やかな日差しの中、小さな花々に心を寄せる時間は、何よりの癒やしとなります。

初夏の万葉植物と新緑のトンネル

初夏に訪れるなら、「万葉植物」が植えられたエリアに足を運んでみてください。

これは、万葉集に詠まれた植物を集めた場所で、古の歌人たちが愛でた草花の姿を今に伝えています。

園内の「万葉・薬用園」では、一つひとつの植物に添えられた説明を読みながら、ゆったりと散策を楽しめます。

また、この時期は木々の緑が最も深くなる季節です。

赤塚公園のケヤキ並木がつくる木漏れ日がきらめく緑の空間は、まるで別世界に迷い込んだかのよう。

深呼吸すれば、生命力あふれる香りが体中に満ちていきます。

秋の紅葉と心落ち着く虫の声

秋が深まると、園内は落ち着いた色彩に包まれます。

視覚で楽しむ紅葉はもちろんですが、ぜひ「虫の声」にも耳を澄ませてみてください。

赤塚公園のケヤキ並木が色づき始めると、散策路は落ち葉の絨毯で覆われます。

カサカサと音を立てながら歩き、ふと立ち止まると聞こえてくる涼やかな虫の音は、日々の喧騒で疲れた心を静かにほぐしてくれます。

情報から離れて五感を澄ませる時間は、頭を空っぽにしたいときにぴったりです。

ウォークラリーなどの季節のイベント

赤塚植物園では、季節の自然をより深く体験できるイベントが定期的に開催されています。

ただ散策するだけでなく、「ウォークラリー」などに参加することで、植物への理解が深まり、散歩がもっと楽しくなります。

ソースによると、2025年11月23日には秋の自然体験Dayが開催されるなど、年間を通じてさまざまな催しが企画されています。

参加することで、いつもとは違う視点で植物園の魅力を発見できるでしょう。

イベントの詳細は公式サイトで確認できるため、お出かけ前にチェックすることをおすすめします。

赤塚植物園の利用案内とアクセス方法

赤塚植物園と公園での散策を心ゆくまで楽しむために、事前に確認しておきたい基本情報をまとめました。

訪れる前にチェックしておくと、当日の計画がスムーズに進みます。

開園時間と休園日の確認

訪れる季節によって開園時間が少し異なります。

特に12月は閉園時間が30分早まるので、冬の午後に散策する場合は時間に余裕を持つと安心です。

年末年始以外は開園しており、気軽に訪れられるのも嬉しいポイントといえます。

休園日をのぞけば、基本的にいつでも武蔵野の自然に触れることができます。

入園料金とペット同伴などの注意点

赤塚植物園は、これほど豊かな自然を楽しめるにもかかわらず、無料で入園できるのが大きな魅力です。

散歩の途中で気軽に立ち寄って、季節の草花を鑑賞できます。

ただし、園内の植物を守るため、ペットを連れての入園はできません。

隣接する赤塚公園ではペットとの散歩も楽しめるので、上手に使い分けるのが良いです。

ルールを守って、訪れる人みんなが気持ちよく過ごせるように心がけたいですね。

電車とバスでのアクセス

赤塚植物園へは、複数の駅からアクセスが可能です。

東武東上線の成増駅や下赤塚駅から、穏やかな住宅街を抜けて歩けば約18分で到着します。

バスを利用する場合は、「区立美術館」バス停で下車すると徒歩5分ほどで着くので、歩く距離を短くしたい方におすすめです。

ご自身の体力やその日の気分に合わせて、最適な交通手段を選んでみてください。

駐車場・駐輪場の有無

車で訪れる場合は、少し注意が必要です。

赤塚植物園には専用の駐車場が設けられていません

近隣の有料駐車場を探すことになりますが、台数が限られているため公共交通機関の利用が確実です。

一方で、自転車で訪れる方のために駐輪場は用意されています。

周辺の街並みを楽しみながら向かうという意味でも、電車やバスの利用が散策をより豊かなものにしてくれます。

授乳室もあるウェルカムセンター

植物園の入口に建つウェルカムセンターは、散策の拠点となる便利な施設です。

ここには、小さなお子様連れの方には嬉しい授乳スペースが完備されています。

ほかにも、植物に関するさまざまな相談ができる「みどりの相談窓口」も設けられており、散策の前後で立ち寄ると新たな発見があるでしょう。

散策を始める前に立ち寄って、園内マップなどを手に入れておくと安心して園内を回れます。

最新の開花情報

訪れる前にぜひチェックしていただきたいのが、その時期に見頃を迎えている花の最新情報です。

季節の移ろいに合わせて、園内の植物たちの表情は日々変化します。

お目当ての花がある場合は、公式サイトや公式SNSで開花状況を確認してから出かけることをおすすめします。

リアルタイムの情報を得ることで、散策の満足度がさらに高まること間違いありません。

まとめ

この記事では、板橋区にある赤塚植物園と赤塚公園を巡る、心癒される散歩コースを紹介しました。

都心とは思えないほどの静けさに包まれながら、武蔵野の面影が残る豊かな自然と触れ合えるのが最大の魅力です。

日々の喧騒から離れて心を空っぽにしたいと感じたら、次の休日にこの記事のモデルコースを参考に、あなただけの癒やしの散歩道を歩いてみませんか。

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